主人公スクルージを演じるのは“ホリエモン”の愛称で馴染みのある<堀江貴文>。 スクルージの青年時代の恋人、ケイト役を演じるのは、ドラマ『おいしい給食』『御曹司ボーイズ』などの作品に出演しモデルやCMなど多方面に活躍する<武田玲奈>。スクルージの青年時代を演じるのは、TV番組『宇宙戦隊キュウレンジャー』のスティンガー/サソリオレンジ役をはじめラジオや音楽活動など幅広い活動をみせる<岸洋佑>。脚本・演出・作詞・音楽を担当するのは、自身も本作で大天使ミカエル役として出演する俳優の<湯澤幸一郎>。



原作は1843年に出版された英国の文豪チャールズ・ディケンズの小説「クリスマスキャロル」。 主人公のスクルージは、IT会社の社長としてブイブイ言わせている。財力も社会的知名度も抜群であり、マスコミには若きカリスマ経営者として持ち上げられ、満ち足りた生活をしているように思える。しかし実際は相当に心の闇を抱えており、強引に社内の合理化を進め、自分の意にそぐわない社員は直ちに解雇。無駄な出費は一切許さず、社内の冷暖房も必要最低限のものとし、社員の不興をかっていた。
特にクリスマスのせまったこの時期、スクルージは何やらイライラしている様子で、社内でクリスマスを匂わせる出来事があるとたちまち癇癪を起すのであった。クリスマス休暇を申し出た社員たちに悪態を付き、休暇をやるのはあくまでも休日出勤に賃金を払いたくないためであり、クリスマスを祝うためではないと言い張る。実際、彼自身は全くクリスマスを祝う心など持ち合わせていなかった。
わびしいクリスマスシーズンを送るスクルージ。街の募金活動にも見向きもしない。教会の孤児院の前を通りかかる。そこでケイトと再会する。ケイトとスクルージはかつて婚約していたが、スクルージが実業家として成長するとともに拝金主義へ傾いていくことに反発し、別れることになったのだった。互いへの想いを引きずりながらも気持ちがすれ違う二人。一人暮らしの部屋で眠りにつくスクルージ。と、不気味な音楽と共に大天使ミカエルがやって来る。その姿はかつての共同経営者・マーレイと瓜二つであった。ミカエルは今後三晩に渡り、自分の部下である天使たちがスクルージのもとを訪れ、彼に三つのクリスマスを見せるだろうと告げる…。
